第14号(2015年下半期)



僕の私の現代美術体系

鈴木一史(KARUIZAWA NEW ART MUSEUM 主任学芸員)


 現代美術の“現代”の部分が非常に曖昧であることに納得がいきません。と言いますか、現代美術が何なのか良くわからないのです。そもそもそんなものがあるのでしょうか?ですが私は現代美術が好きです。
 素材や技法などが常識の域を超えて、本当の意味で作家個々の自己表現が可能となった“現代”という時代、彼ら彼女らの芸術的表現はまさに“自由”を手に入れたと言えるのではないでしょうか。
 個々の作家や作品が主役と成れる今日この頃、佐久近辺に位置するKARUIZAWA NEW ART MUSEUMではあえて体系的なコレクション収集と展示を行っていきたいと強く思うようになりました。全てのコレクションに、関連付けを行い、同時代的にスターシステムを採用してゆくことが現代美術の曖昧な立ち位置を確固たるものとし、いずれ現代美術が美術史の中のひとつの動向となる時、あせらなくてもいいようにしておきたいなというのが曖昧な私の曖昧な考えです。みなさん一緒に考えてもらえないでしょうか。

↓以下『KARUIZAWA NEW ART MUSEUM コレクション体系(あいうえお順)』です。





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